2018年11月21日

賃貸退去時のトラブルを回避

そろそろお引越しのシーズンが近づいてきましたね。12月から年度末にかけて就職や入学、転勤などで引越しを控えてる人も多いのではないでしょうか。今日はお引越しの際にトラブルになりがちな退去費用や原状回復について、回避方法をご紹介していきます。

退去時の原状回復

賃貸を借りたら退去時に「原状回復」をする義務が発生します。
原状回復とは「お部屋を借りた時と同じ状態」のことだと思いますよね?
実はこれ、ちょっと違うんです。普通に生活していても壁紙が日に焼けたり、汚れや傷などできますよね。
経過年数や自然劣化でできた汚れや傷は家主負担で修繕されます。
つまり入居者に課せられる原状回復義務とは「故意や不注意によって起こった汚れやキズの修繕」となります。

退去費用は?敷金は返ってくるの?

一般的に退去費用とは「故意や不注意によって起こった汚れやキズの修繕」+部屋のクリーニング代を合わせたものをいいます。この退去費用を入居時に預けた敷金から差し引き、余ったお金が手元に返ってきます。
つまり、お部屋をきれいに使ったほうが、戻ってくる額も大きくなります。
物件によっては敷金0円のお部屋もありますよね。その場合はあらかじめ退去費用を用意しておきましょう。大体の目安は家賃の3か月分程度を準備しておくといいですね。(敷金としてよく設定される金額)

退去費用を抑えるには?なにに気を付けたらいい?

退去費用を抑えるには、やっぱりなんといっても入居時からきれいに使う。これが一番ですね。
水回りは換気をしっかりし湿気やカビを防ぎましょう。またたばこを吸う人はヤニで壁紙やタイルが黄ばんでしまうと、修繕は入居者負担になってしまうので気を付けましょう。
意外と入居者負担と思われがちな画鋲の穴ですが、基本的には大家さん負担となります。しかし穴が目立つ場合や数が多い場合は、ホームセンターなどで修繕キットで補修することも可能です。
コンロや換気扇などの油汚れも入居者負担となりますので、こまめな掃除を心掛けましょう。
退去前には水回りを徹底的に掃除をして、荷物を運び出したに汚れが溜まっている部分はしっかり掃除をしましょう。少しでも入居時の状態に近づけることが大切です。

トラブルに巻き込まれないために

近年、退去時のトラブル発生件数が増えています。高額な修繕費を請求されたなど裁判沙汰になることも。トラブルに巻き込まれないためにも、日ごろのマメな掃除と入居時に写真などで現状を残しておくといいですね。国道交通省から原状回復についてのガイドラインがでていますので、こちらも確認しておくといいですね。
万が一、トラブルに巻き込まれたら国民生活相談センターの窓口に相談してみるのも1つの手です。