2022年10月21日

老後の一人暮らし、今から備えておくべき対策とは

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近年、老後を一人暮らしで過ごす高齢者の方が増えています。
今回は老後を幸せに生きるために今のうちから準備しておくべきポイントをご紹介します。

一人暮らし高齢者の推移

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内閣府の調査によると、一人暮らしの高齢者は2015年には男性約192万人、女性約400万人。
高齢者人口に占める割合は男性が13.3%、女性が21.1%となっています。
また、2015年に1841万だった一人暮らしの世帯数は2040年に1994万世帯まで増え、全体の39.3%になり、高齢者の一人暮らしは2015年の625万世帯から896万世帯まで4割以上増えると言われています。

一人暮らしが増えている原因

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高齢化が進んでいることに加えて、核家族世帯を中心とする社会構造なども高齢の単身者が増加する要因につながっていると言えます。
また「インターネットや宅配サービスが充実し家から出なくても生活が送れる便利な時代」などの社会構造の変化や技術の進歩も考えられます。

老後の一人暮らし、生活費はいくらかかる?

お金イメージ
総務省の家計調査によると、高齢者の一人暮らし世帯における1カ月の生活費は、平均約16.5万円です。
この費用の内訳は食費や毎月の光熱費など生活していくうえで最低限欠かせない費用に加え、医療費や交通費も含まれています。

一方、生活費に対する所得はどうでしょうか。
国民年金が月当たり約6.5万円支払われると仮定する場合(国民年金(老齢基礎年金(満額)令和2年度月額を参考)、毎月約10万円不足となります。

老後を年金だけで乗り切ることは厳しいと言えるでしょう。娯楽や万一の備えに回すお金がなくなってしまうばかりか、食費なども切り詰める必要が出てくる可能性があります。

老後に向けて今から備えられる対策

孤独を感じないためにすること

こころに優しい習慣を持つ
人との縁を大切にする
孤独を解消できる民間サービスを見つける

老後の生活費のためにすること

老後どこでどんな生活を送りたいのか考える
希望する生活を実現するための資金計画を立てる
資産運用など、不足する資金を補う手段を考える

健康リスクのためにすること

自分の住む地域の介護サービスを確認
かかりつけ医を持つ
成年後見制度の検討

まとめ

お金イメージ
人生100年時代といわれる現在、できるだけ心身健康的に、楽しく老後生活を送りたいですよね。
一人暮らしというと、「孤独」「寂しい」といったイメージもあり不安を抱く方もいらっしゃると思いますが、工夫次第でいくらでも楽しく過ごせます。
どんな老後を過ごしたいか今のうちからイメージして、実現するために今何ができるか考えてみてはいかがでしょうか。