2018年1月26日

住宅ローンが増え続ける?危険を伴う変動金利型

gf1420371005皆さまはマイホームを建てる際何を一番重視されるでしょうか?
一生住むことになる家づくりに注力を注ぐのはもちろんの事ですが、大切なお金の問題にも力を注いでいただきたいです。

販売業者に勧められるまま、また先の事を考えずに目先の支払いのみに捕らわれて住宅ローンを決めてしまう事はオススメしません。
本当は怖いかもしれない変動金利型についてご説明していきます。

3つの金利タイプについて

住宅ローンには3つの金利タイプがあります。

  • 完全固定金利型
    借入期間中の金利がずっと固定される商品。
    借入期間中に金利が変動したとしても、住宅ローンの返済額は借入当初の予定から変わりません。
  • 変動金利型
    半年ごとに金利が見直され、その金利の動きをもとに5年ごとに返済額が見直されるタイプです。
    ただし、金利の変動に伴って返済額が上昇する場合でも、従来の返済額の1.25倍までという上限が定められています。
  • 固定期間選択型
    3年間、5年間などというように一定期間は金利が固定されていて、その期間が終了した時点で、再度金利を設定し(固定期間を選択するか変動金利とするか)、その金利によって返済額が見直されるタイプです。

※詳しくはホームページでもご説明しています。『住宅ローンの種類』

それぞれメリット、デメリットがありますので十分に理解した上で住宅ローンを組まなくてはいけません。

固定金利と変動金利で仮に簡易計算してみると

現在はインターネットで住宅ローンを簡易ではありますが計算してくれるサイトも増えてきました。
ご説明するために簡易ではありますがシミュレーションサイトを利用し計算してみました。

年収が400万円の人の場合

■変動金利型(2018年1月現在 0.457%)
借入可能額は31,000,000円で毎月の返済額は79,883円となります。
利息、諸費用もろもろを合わせても34,465,566円で、差額は3,465,566円です。

■35年固定(2018年1月現在 2.2%)
借入可能額は23,400,000円で毎月の返済額は79,938円となります。
利息、諸費用もろもろを合わせても34,284,550円で、差額は10,884,550円です。

これだけを見ると変動金利型と35年固定の総支払額に大した差はありません。
ですが、変動金利型の方が借入金額がかなり大きく、総支払額と借入金学の差がありません。
魅力的に見えてしまう変動金利ですが、変動金利にもかかわらず0.457%のまま計算されていることに気が付かなくてはいけません。
実際には市中の金利が上がれば金利は0.457%のままではありません。
当分は景気が安定しているため大丈夫だろうと安心していても、5年後には最大25%増加している・・・
なんて事態にも陥りかねないのです。

借入金額によっては金利が少し上がっただけで何十万も返済額が膨れ上がる可能性もあります。
そうなってしまっては支払いが滞り、せっかく手に入れたマイホームを手放さなくてはならない・・・
なんて事にもなりかねないのです。

最後に

販売業者に進められるままローンを安易に選んでしまってはいけません。
販売業者は悪くいってしまえば家を売ると住宅ローンに関しては後の事に責任はない訳です。
ローン破綻に陥ったからと言っても責任を問われることはありませんし、関係ありません。
リスクやルールを理解しないままローンを組むのはやめましょう。

しっかりと金利や、残高のチェックを怠らずしっかりとローンに関する知識を身に着けるようにしましょう。