2018年12月6日

最新のサニタリー空間 空間づくり6つのポイント

家族みんなが毎日使うサニタリー空間。家族が健康で快適に過ごすために欠かせない重要な場所です。ライフスタイルの多様化で、サニタリー設備は、さらに省エネ化、高機能化が進み、デザインのバリエーションも豊富になり選ぶのも大変です。ここでは、ライフスタイルに合う理想のサニタリー空間づくりのポイントと設備機器の最新情報をご紹介します。

Point1. ライフスタイルに合わせたプランニング

まずは、家族構成やライフスタイルによって異なる使い勝手を考慮したプランニングが必要です。
 例えば、洗面室を洗面と脱衣だけの空間でなく家事室の機能を加えるなら、収納や作業スペースを設け、キッチンや物干しとの動線を考慮したレイアウトにすると便利ですし、メイクをするのであれば、化粧品などの小物収納、鏡や照明も必要に。
 また、浴室のゆとりを重視する場合は、浴室のスペースを洗面室側に広げたり、来客が多い家族ならトイレの広さを確保し、手洗いを充実させるといったことがポイントになります。


家事室としての機能を充実させた洗面室。
LIXIL

明るく開放感のある洗面・トイレ空間に。


Point2. 目的や広さに合わせた設備機器選び

リフォームで機器の取り替えをする場合、まずは空間の広さや設置場所、間口サイズに合う機器であることが第一。その上で、機能性・デザイン性・省エネ性・清掃性など、求める目的に合う性能をチェックします。
 商品ごとに素材やアイテムも異なり、種類も多いので選ぶ目的や基準を明確にしておくことが大切です。また最近では、浴室・洗面化粧台・トイレなどコーディネートできる商品が増え、ドアや床材といった内装材まで揃えることも可能に。サニタリー全体で考えると、より上質な空間を実現できます。


システムバスと洗面室をコーディネートしたナチュラルなサニタリー。
TOTO

狭いトイレ空間を広く使えるコンパクトな機器をセレクト。
TOTO


Point3. 空間をすっきり、美しく使い勝手も左右する収納

浴室はヘアケアやボディソープ類、洗面室はグルーミング用品や洗濯用品、またそのストック品、トイレならトイレットペーパーや清掃用具というように収納するものが異なります。それぞれの場所に合った収納スペースを確保し、出し入れしやすいアイテムを選ぶことが大切です。
 限られたスペースを効率良く使うためには、なるべくデッドスペースを作らないようにし、普段使いのモノやストック品などきちんと分類・整理できる収納スペースを計画しましょう。


空間づくりに欠かせないサニタリー設備選びのステップ

  • STEP1 リフォームの目的、家族の要望を整理
    家族それぞれで、サニタリーへの不満や要望は異なるはず。意見を具体的にまとめて、優先順位をつけておけば予算も立てやすくなります。
  • STEP2 カタログやホームページから商品の情報を収集
    雑誌やCM・WEB検索で気になった商品はカタログやメーカーサイトで確認し、性能やデザインをチェック。メーカーによって異なる特徴や価格も比較しましょう。
  • STEP3 ショールームで実物に触れて確認
    カタログやホームページでは分からない使い勝手を体感して確認します。また、大きさや色・素材の質感も実物では印象が違います。
  • レイアウト・サイズ・機能を最終確認して決定
    サイズ、色のほか必要な機能を取捨選択して決めます。機器によっては追加の給排水工事や電気工事が必要な場合も。工事費まで考慮して決めましょう。

Point4. 安全性に配慮したアイテムを選んで

子どもやお年寄りが、毎日安心して使用できるように、快適性、安全性も重視しましょう。特に裸になる浴室は、ユニバーサルデザインを取り入れた安全性の高いシステムバスがおすすめです。
 また、廊下と洗面室・トイレの段差をなくしたり、出入りしやすい引き戸にする、浴室やトイレには手すりを設置するといったリフォームも検討しましょう。そのほか、居室との温度差があり、冷えやすいサニタリーはヒートショックを防ぐ対策も必要になります。


Point5. 便利アイテムを取り入れて機能的な空間に

ライフスタイルやサニタリー空間に合わせて、使い勝手や快適性をさらにアップするアイテムも検討してみては。例えば、洗面室を洗濯室として使うなら物干しや乾燥機といった機器、メイクルームとして使う場合には、座って使えるカウンターなどをプラス。トイレには、センサーでON・OFFする照明やタイマー付の換気扇などがあると便利です。暮らしをより快適にするアイテムを取り入れてみましょう。


Point6. お手入れが簡単な内装材がおすすめ

トイレや洗面室の内装材は、水に強いことはもちろん、汚れにくくお掃除がしやすいことが重要です。脱衣室として使う洗面室は素足になるので足触りが良く、清潔をキープできる床材を。
 一般的な住宅では、適度に弾力性がありお手入れも簡単なクッションフロアが多く用いられていますが、水まわり向けに耐傷性・耐水性を高めたシートフローリング等もあります。壁材は、クロスが主流ですが、湿気が多い空間なので調湿性能のあるタイルや壁材も適しています。


傷つきにくく、汚れが染みにくい陶器製の床と腰壁。
TOTO

調湿効果のある壁と滑りにくく汚れに強いフローリング。
大建工業

タイルの持つ質感と多様な色合いがアクセントに。
LIXIL

調湿効果のある壁と滑りにくく汚れに強いフローリング。
大建工業