2023年2月21日

冬に増える高齢者の事故

老人イメージ
寒い季節に高齢者に起こりやすい様々な事故やトラブルは生活に支障をきたすものや生命に関わるものなど、非常にリスクの高い傾向があります。今回は、冬に起こりやすい高齢者のトラブルや事故と、予防するための寒さ対策について解説します。

高齢者の冬の大敵、それはヒートショック

冬の入浴や夜のトイレは要注意、ヒートショックを起こしやすいからです。
ヒートショックとは、急な温度変化で血圧が上下することで体に与えるショックのことです。
温かい場所から寒い場所に移動すると、熱を奪われないようにと、血管が縮み、血圧が上がり、ますます血圧が上がったり下がったりすることで心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中の引き金になりやすいのです。
浴室イメージ

ヒートショックを予防する対策

  • 廊下に出るときは1枚羽織る、小型暖房機を使う
  • 湯温はぬるめに、半身浴で早めに切り上げる
  • 入浴前のお酒は厳禁。入浴前後にコップ1杯の水を
  • トイレにも小型暖房機を

低体温症

低体温症は、長時間寒い場所にいることで体温が低下し、熱の産生量よりも体温低下が上回ることで発症します。
身体の内部の深部体温が35度を下回ると意識障害やけいれんなどを起こし、さらに低体温が進行すると最悪の場合呼吸の停止や心停止により死に至ります。
基礎疾患のある方、高齢者は重症化しやすいため注意が必要です。

低体温症を予防する対策

食事イメージ

  • 室温管理に気を配る
  • 栄養のある食事を摂る
  • 糖尿病を患っている方の血糖値のコントロール

感染症

寒さが増してくると空気が乾燥し、飛沫感染や空気感染が感染経路とされるインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスが空気中を飛散しやすくなります。
それらが体内に入ることで感染し、発熱、咳、肺炎などを引き起こします。
寒さが増すことで低体温になると免疫力が低下し、高齢者や基礎疾患のある方は感染症にかかりやすくなるだけでなく重症化し命にかかわる事態にもなるおそれがあります。

感染症を予防する対策

予防イメージ

  • 手洗いうがい
  • マスクを着用
  • バランスの良い食事
  • 湿度管理が重要

冬季うつ

うつイメージ
意外と思われるかもしれませんが、冬場になると発症するうつ病、冬季うつというものがあります。
季節性情動障害と呼ばれるうつ病のタイプであり、冬の訪れから徐々に発症し、春先になると回復していくというサイクルが特徴です。
基本的な症状は気分の落ち込みや不安感などうつ病と変わりませんが、冬季うつ特有の症状として「炭水化物や甘いものばかり食べたくなる」「いくら寝ても寝足りずに過眠傾向になる」ことが挙げられます。
男性に比べ女性に多く発症する傾向の強い症状です。

冬季うつを予防する対策

  • 疲れを溜めない
  • バランスの良い食事を摂る
  • 日光を浴びる

まとめ

老人イメージ
高齢者にとって寒い季節は様々な事故、トラブルが起こりやすい危険な季節です。
中には命にかかわる重大なリスクもあり、寒暖差の大きい冬は体温管理や栄養管理といった健康の管理とともに室温湿度、日光に当たる工夫など環境整備が大変重要になります。
これからもまだまだ寒さが続きます。
冬の寒さ対策を今一度見直してみましょう。