2020年4月28日

騒音トラブルを避けるために


新型コロナの影響で緊急事態宣言が発令され、家庭内で仕事をしたり、子供たちは課題や宿題に取り組んだりと家の中の時間が多くなっています。
静かな環境で仕事をしたいのに子供たちが家の中を走り回ったり、マンションやアパートなどの集合住宅では、上の階から聞こえる子供の足音や騒ぐ声が気になったりしますよね。
今回はどんな音が騒音となるのか、さらにご近所トラブルに巻き込まれないためのコミュニケーション術を紹介します。

聞こえやすい音、聞こえにくい音

まず音には、モノが床や壁にぶつかって振動になり音になる固体音と、人の声やテレビの音など空気の振動により音になる空気音があります。
空気音はよっぽどの大きな音でない限り騒音にはなりませんが、固体音はちょっとしたことで騒音になることがあります。


固体音で聞こえやすい音
振動が大きいもの
(例)歩く音、走る音、イスを引く音、物を落とした音、窓やドアの開閉音、掃除機をかける音など

固体音で聞こえにく音
振動が小さいもの
(例)トイレの流す音、目覚まし時計、カーテンの開閉音、洗濯機の音など

ドタドタと歩いたり、走り回ったりは騒音になるイメージがありますが、イスを引く音が意外に下の階などに響いているとは思わないですよね。
また一人暮らしなどで夜にしか洗濯機を回せなかったりしますが、洗濯機を回す音はあまり響かないようです。

同じ音でも夜は聞こえやすくなる


同じ音でも昼間と夜では聞こえ方が変わってきます。
屋外から聞こえてくる騒音や自分の家の中の生活音が大きいと、ご近所さんから聞こえる音は目立ちにくくなり、逆に夜になり、そういった屋外からの騒音や生活音が静かになると、ご近所さんからの音は聞こえやすくなってしまいます。
ご近所さんからの音が気になる場合は、自分の家のテレビの音を大きくしたり、エアコンなどをつけて生活音を大きくすると良いでしょう。

音のする方向は分かる?

マンションなどの集合住宅では、振動が壁や床に伝わって広がっていくので、音の聞こえ方で発生場所を特定することは難しいそうです。
例えば、お風呂場でシャワーを落としてしまったり、桶を落としてしまったりした場合、下の階に音が響くと思われがちですが、なんと上の階にも響いて聞こえているのです。

もし苦情を言ってこられたら
原因が分かれば謝罪し、改善するよう心がける姿勢を表しましょう。
ですが、何を言われているか分からない、原因が分からないというときはどんな音か聞いて、
「初めてお聞きしたような話なので、家族で相談してみます。」
という形でこの場を収めるのも一つの方法かと思います。

最後に

普通の生活をしているだけでも、騒音となるケースはあります。まずはそれを十分理解したうえで配慮をしあいながら暮らすことが大切です。
また、近隣住戸の方への挨拶など、コミュニケーションをとることで、トラブル防止につながるでしょう。
外出自粛の今だからこそ、互いを尊重しあってストレスフリーで生活していきたいですね。