2021年3月2日

花粉症にならない家づくり

だんだん暖かくなって、過ごしやすくなってきました。
ですが、鼻がぐずぐず、目がしょぼしょぼ。
今回は新築住宅を設計するときにできる花粉症対策について紹介します。

高気密で花粉をシャットアウト!

高気密住宅は、隙間が少ない設計で計画換気により、外からの空気の流入経路が決まっています。
そのため24時間換気でムラなく適切な換気が行われます。
室内に入り込んだ有害物質を排気し、フィルターを通して給気が行われるので給気口に花粉マスクと同様のフィルターを取り付けるだけで、花粉を極力室内に入らないようにすることができます。

高断熱で部屋干しも快適に


花粉の期間は、外に洗濯物を干したりすることで花粉が衣服に吸着し、室内に持ち込まれてしまいます。
外断熱の家ならば室内干しでも十分に乾燥し、変な臭いもしにくいといった特徴もあるので、安心して室内干しできます。

帰宅時に居室を通らないような動線

帰宅をしたら、まずはどこの部屋に向かいますか?
「洗面所で手を洗う」
「着替えるために自室に向かう」
このように、帰宅時の動線にはいくつかのスタイルが考えられます。
家族みんなが集まる部屋に帰宅後そのまま入らないように、玄関近くに洗面スペースを作ったり、できるだけ直接居室にたどり着かない動線を考えると良いでしょう。

上着を掛けられるスペースを用意


衣類の中でも特に上着に花粉がついていることが多いので、上着を掛けられるスペースを玄関に設置することをおすすめします。
上着を室内ではなく、玄関に掛けておくことで、花粉の室内への侵入を防ぐことができるでしょう。

住んでからもできる花粉撃退!

換気は花粉が少ない早朝か深夜に

部屋の換気によって室内にはいってくる花粉は、部屋の中の花粉の60%に及ぶとの調査もあります。
部屋の換気は、花粉の飛散が多い日中をできるだけ避け、夜中か早朝の時間に行うようにしましょう。
窓を開けるときは、全開にせずに、網戸やレースのカーテンを閉めることで、花粉の侵入を減らすことができます。

床は拭き掃除から


室内に入り込んだ花粉は最終的に床に落ちていきます。
花粉が落ちた床を歩くと、上に舞って吸い込んでしまうことに。
こまめに床掃除をして、花粉を取り除いておきましょう。

まとめ


毎年、症状に悩まされる人が多い花粉症。
外出時の対策に目がいきがちですが、家の中での対策もとても重要なのです。
まずはできるところから取り入れて、花粉シーズンを乗り越えていきましょう!